Natsumi Imamura
2005/5/18

DISCO GRAPHY

今村夏海デビューアルバム 最新サードアルバムはこちら→
師チューチョ・デ・メヒコが全面バックアップ
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TKF-2922 \3,000-(税込価格) \2,857(税抜価格)

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| 演 奏 |
今村夏海(arpa paraguaya y mexicana)
チューチョ・デ・メヒコ(guitara/jarana/vo/etc)
ルイス・サルトール(charango/vo)

| 収録曲 |
NATSUMI/パハロ・カルピンテーロ/太陽の乙女たち/
遥けき恋路/エストレジータ/ティ・リンゴ・リンゴ/
ラ・ジョローナ/ビバ・フフィ/オディアメ(わたしを憎んで)/
牛乳列車/ラ・ブルーハ/アディオス・ミ・チャパリータ

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たくさんの人を魅了していく器
濱田 滋郎

まだ15歳というアルパ奏者、今村夏海のデビューCDを、 テスト盤の形で聴くことができた。 お世辞ぬきで、これはすばらしい才能である。 音楽家の家に生まれ、6歳からアルパに惹かれて弾き始めたとのことだから、 足掛け10年の年季が入っているわけだが、それにしても、 この若さでこれだけ聴かせるのは尋常ではない。

日本に在住する元名流トリオ・デルフィネスのリーダー、 チューチョ・デ・メヒコ(ヘスース・オロアルテ)氏のもとに入門し、 手塩にかけられてきたとのことだが、おそらくその成果と、 本人の生まれつき持っている資質とが、見事に呼応しあって、 こんにちの開花を迎えたということなのだろう。

まことに聴きがいのある音楽家の誕生と私が感ずるのは、 けっしてテクニックの面だけではない。 パラグアイの、アルパ本来のレパートリーはもとより、 メキシコの曲を弾いても、この少女はつねに抜群の歌ごころ、 天来のものであろう間(ま)の味わいをもって、聴きての心を惹きつけるすべを知っている。

いい例が「エストレジータ」である。 この曲を編曲演奏するギタリストやヴァイオリニストの大部分は、 旋律の初めの三つの音(階名唱法でソ・ラ・シまで)でフレーズをとぎらせてしまうが、 原曲の歌詞は次の音まで(ソ・ラ・シ・ドまで)で <Es-tre-lli-ta>という呼びかけをしているのだから、 当然フレージングが<ド>のあとに間をおかねばならない。

夏海さんは、おそらく師の歌う「エストレジータ」を聴き、 上のことをよく理解しているのだろう。 ともかくも、私はこの"歌いくち"を耳にし、 心から満足した。器楽奏者は、よく回る指と共に、 「歌う心」を持たねばけっして人を魅了できない。 今村夏海は、これからたくさんの人を魅了していく器である。 私はそう太鼓判を押すことができる。


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心ときめかせるアルパの妖精
竹村 淳

古くからのメキシコ音楽のファンならば、 トリオ・デルフィネスの活躍ぶりはご記憶のことと思う。 ことに60年代から70年代にかけてその人気には目を見はるものがあった。 このトリオのことをご存じない方でも、彼らが一度ならず、二度も 米国のホワイト・ハウスに招かれ大統領に御前演奏を披露したといえば、 彼らの人気と実力のほどを想像していただけることだろう。

そのリーダーがチューチョ・デ・メヒコ(本名:ヘスース・オロアルテ)で、 彼の美声とギターやアルパの技量はきわだっていた。 また当時のラテンのトリオといえば甘美なボレーロがレパートリーの中心だったのに対し、 メキシコにとどまらず、いち早く各国のフォルクローレや佳曲をレパートリーに組み入れるなど、 音楽ディレクターとしての彼の才覚もきわだっていた。

メンバーで、チューチョにとっては実兄にあたるホセ・オロアルテが病を得たことから トリオは1987年に解散。その後チューチョは日本を拠点に活動するようになり、 その傍らアカデミア・デ・チューチョを創設して後進の指導にも力を入れるようになっていった。 その門下からはすぐれた才能の持ち主が育っているが、 なかでもチューチョが、目に入れても痛くないといった感じで可愛がり、 育ててきたのがこのアルバムのヒロイン、今村夏海(いまむらなつみ)である。
彼女とアルパの出会いは1995年8月だという。・・・(中略)

初レッスンから9年の歳月が流れ、このアルバムの録音ということになった。 ぼくはその録音に2日間立会い、彼女の演奏の素晴らしさと彼女の成長ぶりに舌を巻いた。 というのも、2003年6月に銀座の十字屋ホールで、 ぼくの「ラテン音楽パラダイス」の文庫化を記念して開いたスペシャル・ライブに 出演して貰って数曲弾いてもらったのだが、夏海ちゃんはそのときより格段に進歩していた。 先入観なしに聞いていると、とても15歳の少女が弾いていると思えない。 ことに恋する乙女心をテーマにしたメキシコの名曲「エストレジータ」をアルパ・ソロで 聞かせるが、師匠であるチューチョの教えが優れているにしろ、その見事なまでの 構成力と破綻のないみずみずしい演奏に僕の心はときめいた。(中略)

師のチューチョは、すべてのアレンジを担当し、伴奏をつけ、4曲でみずから唄っている。 今村夏海の才能を熟知している師匠が全面協力して誕生したアルバムだけに、 新人のアルバムとは思えない完成度の高い仕上がりである。 それにしても70歳を過ぎてなお、こんなにも艶やかで味のある唄を聴かせるチューチョには 脱帽するしかないが、チューチョのファンにとっても嬉しいアルバムの誕生と言えよう。


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